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【蔵本達也のドイツ社会人留学リポート】Vol.24 ドイツ人理学療法士

 スタッフブログ

2024/10/24


 皆さんこんにちは。ドイツはダウンジャケットを着る季節に突入して、日照時間が短い暗黒の冬がやってきました。デパートなどはクリスマスの商品が並び、クリスマスマーケットも11月末ごろから開始されます。

 最近は前回でもお話しましたが、レクのサッカー中に腰を怪我してしまい、現在Physiotherapie(理学療法)に行っております。もう症状はほとんど軽減していますが、ドイツのフィジオが気になっていたので行っております。私が行っている所は家から近く、週1回程度通っています。 Orthopädie(整形外科)に行き、Physiotherapie の処方箋を貰い、今回は6回分の処方箋を貰いました。

 私を担当してくれている理学療法士はドイツに来て3年目と言っていました。基本的に日本の整形外科の理学療法と同様で、20分の1単位でのBehandlung(治療)をしてもらっています。ここでは物理療法(電気や超音波治療など)は行っておらずBehandlung のみでした。最初に簡単な評価を行って、マッサージや組織リリースなどはなく、おそらく主にPNF(のテクニックを使ってるような治療でした。彼はとても親切な理学療法士で、私のドイツ語のスピードに合わせてくれ、色んな会話をしています。彼も免許の書き換えをしたみたいで、「簡単だったから君も早く書き換えるべきだよ!」と言われましたが、「語学がまだ追いついてないんだ!」と伝えたら「もう大丈夫だよ!」と軽いノリで言われました。まだテストも受けてないので、それに合格したら書き換えに挑戦しようと考えています。

 さて今回は、私の友人の理学療法士の紹介をしたいと思います。彼女はポーランドで生まれて、幼少期にドイツに来て、ドイツで理学療法士になったGiuliaさん。彼女ともタンデムパートナーとして知り合い、彼女が日本にワーキングホリデーで来ていた際も少し交流があり、広島に来た時は案内をしてあげた仲です。彼女はドイツのフランクフルトで理学療法士としてPraxis(診療所)で働いています。今回は彼女に、ドイツの理学療法士について簡単なインタビューをしたので、それについて紹介します。(翻訳が間違っていたら申し訳ございません)

私が質問したのは以下についてです。
①理学療法士の日常について
②どんな治療手技を使うのか
③ドイツの理学療法の仕組みについて

まず①の質問についての答えですが、Ich mache Behandlungen in der Praxis und ich mache Hausbesuche. (私はPraxisの仕事だけでなく、訪問理学療法も行っています)

10-15 Patienten am Tag (1日に10人〜15人の患者さんを治療します)

28 Tage ist Urlaub und 5 Tage Fortbildungsurlaub zusätzlich.(年間28日の有給休暇と5日間の研修休暇があります)

そして②の質問についての答えは、Ich habe Manuelle Lymphdrainage und Kinesiotaping.(私は理学療法士の免許もっていて、リンパドレナージュとキネシオテープの資格を持っています)

neurologische Behandlung nach Bobath
PNF- propriozeptive neuromuskuläre Fazilitation
neurologische Behandlung nach Vojta
Myofasziale Therapie
Fußreflexzonenmassage
Cranio-Sacral-Therapie
Sportphysiotherapie
(その他ドイツで主流の徒手療法はボバースによる神経学的治療、PNF(固有受容性神経筋促通法)、Vojta療法による神経理学療、筋膜療法、フットリフレクソロジー、頭蓋仙骨療法、スポーツ理学療法などを徒手療法として使う人が多いそうです)

Heilpraktiker für Physiotherapie kann man noch machen. Da kann man Chiropraktik, Osteopathie und Akupunktur machen.(ハイルプラクティカーという資格があり、この資格があれば治療院を開業できる他、理学療法、鍼灸、カイロプラクティック、オステオパシーなどの治療もできる)

③の質問についての答えは、
Bald gibt es in Deutschland Blankorezepte .
(ドイツでは、もうすぐ空白の処方箋が利用可能になります。)簡単に説明すると空白の処方箋が存在して、医師もまだ診断を下しますが、特定の治癒法を処方しません。また通院回数に関しても柔軟に治療を構成できるように決めることが可能となるそうです。
今までは医師が治療回数と治療法を決めていましたが、今後は理学療法士が決めることができるといった内容です。

 上記が質問に対しての回答となっております。ドイツと日本とではかなり違った印象があります。ドイツでは理学療法士になってから、オプションとして色々な資格を取っていくといったイメージです。また資格が増えると給料も増え、患者様への治療スキルも高くなるので仕事へのモチベーションにも繋がると思いました。今回は翻訳が全て合っているか怪しいので、Giulia さんが直接送ってくれた本文も添付しておきます。

 今後ともドイツで様々な発信ができるように頑張ります。









※インタビューに協力してくれた友人のGiuliaさん


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