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ストレングス&コンディショニングコラム
第二期「一般論に捉われないサプリメント摂取」
2014/01/27
サプリメント摂取
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前号に続き、『サプリメント』について紹介していく。今回は『サプリメント』を選ぶ際の注意点や摂取時期について触れたい。
現在ジュニア世代からトップアスリートまで年代を問わず多くの選手が『サプリメント』を使用していることを前回は説明した。右の表からも分かるように、『サプリメント』の使用目的はさまざま。当然、目的を果たすためには、それに合ったものを選ばなければいけない。だが、使用目的以外にも『サプリメント』を選ぶ上で注意すべき点がある。高橋トレーナーは「『選手の体質』も考慮すべき点だ」と話す。例えば、太りやすい選手は、食事の調整だけではなく『サプリメント』の摂取量を減らす。逆に太りにくい選手では積極的に『サプリメント』を摂取し体重を増やすサポートをすることも可能だ。
さらに、高橋トレーナーは「パッケージに記載されている成分表を見てほしい。自分の知らない成分名があれば調べて、自分の体に入るものがどういったもので、どういう働きをするのかを知ってほしい」と成分表を見ることの重要性について話す。成分表には『サプリメント』に含まれる栄養素の種類や含有量などが記されている。これらを知ることで体の仕組みについて知ることもでき、『サプリメント』をより有効的に使う上で大きな意味を持つのだ。
次に摂取するタイミングに関してだが、『サプリメント』には理想とされる摂取時期があるとされている。中でも、一般的に知られている『プロテイン』を例に挙げると、ホルモン分泌が盛んになるトレーニング後30分間が『ゴ―ルデンタイム』と呼ばれている時間に摂取する人が多い。しかし、これについても高橋トレーナーは「摂取時間は10人いれば10人異なる」と話す。クレアチンなどトレーニングに直結するものであればトレーニング前、メンテナンスに関するものであればトレーニング後が良いとされているのだ。先に述べたように『サプリメント』をより効果的に吸収するのは消化吸収機能などの個々の体質が関わってくる。そのため、当然、摂取時期も個々で異なる。高橋トレーナーは「自分の一番摂取しやすいタイミングで摂取する。こまめに摂取するのも一つの手段」と言う。
これまでの統計的なデータから一般的に摂取するには良いとされる時期がインターネット上などで広がっているが、このように『サプリメント』の摂取時期に関しては現在も研究が続けられている。人間の体はそれぞれで異なる。つまり、一般論に捉われた方法だけでは良好な効果が得られるとは限らない。自身の体や食事、トレーニングなどさまざまな要素を複合的に考え、摂取していくことが大切なことだと言える。
ストレングス&コンディショニングコラムは元男子バレーボール日本代表フィジカルコーチ 大石 博暁を始めとした、
飛翔会グループの経験豊富なスタッフが、トレーニングについて分りやすく解説します。