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ストレングス&コンディショニングコラム

№2「可動性って何?」

2020/08/22

最近よく耳にする「可動性」って?
健康志向が高まる中、トレーニングに関係するメディア(テレビの情報番組、雑誌やネットの記事など)で最近よく耳にするようになった言葉の一つに「可動性」という言葉があるのではないでしょうか?
なんとなくイメージはできるけど、『「可動性」って「柔軟性」と違うの?』と疑問を持たれる方もおられると思います。
今回のコラムでは、この疑問を通して、「可動性」についてお話していきたいと思います。

「可動性」とは、以前からリハビリなどの医療関係では日常的に使われている言葉です。
医療現場では、ある関節がスムーズに正常な範囲を動けることを「可動性」があるなどと言われます。
1つの関節の「可動性」には、その関節を作る骨の構造そのものをはじめ、それを取り巻く筋肉や靭帯といった組織、隣接するその他の関節の状態など、いくつもの要素が関係してきます。
治療やリハビリの指標となるのが「可動性」で、この「可動性」を回復させるために、電気治療や運動療法などが処方されるのです。

それに対して「柔軟性」とは、筋肉の柔らかさや伸びやすさになります。
筋肉が柔らかいということは、それだけ関節を大きく動かせるので、自然と「可動性」もアップします。
「柔軟性」とは「可動性」を決定する一つの要素になるのです。

では、「可動性」が健康とどのように関係しているのでしょうか?
『関節がスムーズに動ける=可動性がある』と言えるのですから、余分なストレスが関節にかからないといえるでしょう。
余分なストレスがないということは、関節を痛める可能性もグッと下がります。
整形外科などを受診される方の多くは、膝や肩などの関節に何らかの症状を抱えてこられる方が多くいます。
そういった症状も起こりにくくなると言えるでしょう。

「可動性」を維持すること、もしくは改善していくことが、身体を健康に導いてくれるということが、少しはイメージしていただけたのではないでしょうか。
そして、ここからが大切なことです。
自分の力で「可動性」を維持・向上させていくことです!
その一番の近道が、筋肉の「柔軟性」の獲得です。
そして筋肉の「柔軟性」を高めるために「ストレッチをしましょう!」となるのです。

「可動性」は、もともと医療の分野から出てきた言葉ですが、「健康」という合言葉によって、フィットネス業界にも浸透してきました。
「可動性」を高めるための1つのポイントが「柔軟性」を向上させることで、「柔軟性」をアップさせる1つ手段がストレッチです。
リハビリであれ、フィットネスであれ、自分で出来ることは自分でやっていきましょうということですね!

CSCS
FMS Lv1&2トレーナー
髙橋 大輔

飛翔会の整形外科クリニック


スポーツ支援活動実績