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ストレングス&コンディショニングコラム

№4「知って得する有酸素運動の効果と理由 ~その1~」

2020/11/04

ストレッチと同じくらいかそれ以上の頻度で推奨され、処方されるエクササイズに有酸素運動があるのではないでしょうか?
健康増進や生活習慣病の予防・改善はもとより、理想の体型を目指すボディメイクにおけるダイエットなどの減量手段、アスリートの持久力向上など、様々な目的で有酸素運動は行われていますよね。
テレビの健康情報番組やフィットネスクラブのインストラクター、そしてお医者さんなどから「運動をしてください!」とか「有酸素運動がおススメです」などという言葉を耳にタコができるくらい聞いてきたのではないでしょうか?
今回から2回に分けて、そんな有酸素運動の効果を、医療機関で働いてきたトレーニング指導士の視点で、出来るだけわかりやすくお話していきたいと思います。

「動く」ことを習慣にできる!
まずは、健康増進のための有酸素運動です。健康増進というのは、言い換えると「生活習慣病の予防と改善」といえるのではないでしょうか。
特に「不動」の現代人の生活が、様々な病気を引き起こすのは証明されてきています。
少しでも動くことで、人としての機能を維持・改善していくことが重要になってきます。
有酸素運動は個々のペースで出来るため、とにかく「動く」ことを習慣にするのに1つの良い手段になります。

消費カロリーアップと脂肪燃焼!
次にダイエット(減量・体脂肪減少)はどうでしょう。
体重・体脂肪が減るというのは2つ意味合いがあります。1つは消費カロリーが摂取カロリーを上回るということ、もう1つは体脂肪がエネルギーとして使われるということです。
有酸素運動の1つの良い点は、動き続けることが出来る事です。それは消費カロリーの増加につながり、「消費カロリー>摂取カロリー」を作りやすいということです。
動き続けることが出来るということは、比較的弱い強度の運動になります。
この「弱い強度の運動」がもう1つのポイント、体脂肪の燃焼に繋がります。
脂肪をエネルギーとして使いやすくするには、低強度の運動が良いと言われています。

酸素を効率よく使う体になる!
体力向上(持久力向上)も有酸素運動の大切な効果ですよね。
持久力とは「動き続ける能力」であり「疲れにくさ」です。
「動き続ける(疲れにくくなる)」ためには、酸素が必要であり、酸素を運ぶ血管やその働きがカギになってきます。
有酸素運動は体内に酸素を取り込み、体の隅々まで送り届け、それを使うという一連の働きを高めてくれます。
そして、酸素を体内で効率よく使えることで得られる、忘れてはいけない効果がもう一つあります。
それは疲労回復のスピードを高めてくれます。
疲労を回復する際にも酸素を必要とします。
有酸素運動によって、酸素を使う能力の上がった体は、疲労から回復する力も高まっているのです。
疲労回復能力を高める意味でも、是非自身の運動プログラムに有酸素運動を取り入れて欲しいですね。

今回はここまで。次回は、これまであまり話されることのなかった、有酸素運動の「痛み」に対する効果のお話をしていきたいと思います。

健康運動指導士
CSCS
高橋 大輔

飛翔会の整形外科クリニック


スポーツ支援活動実績