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ストレングス&コンディショニングコラム

№23トレーニングを成功に導く栄養学 基礎編 その④ ~糖質について知っておきたいこと~

2022/05/25

こんにちは(^^)
ケアウイング曙トレーニングセンター契約トレーナーの髙橋です。
トレーニングの効果を出すために必要な栄養のお話を書いています。

前回は栄養となると何かと敵視されやすい脂質についてその役割を中心にまとめてみました。
詳しくは☟
トレーニングを成功に導く栄養学 基礎編 その③ ~脂質にまつわるエトセトラ~

今回は昨今「糖質制限」などで話題な糖質について書いていきたいと思います。

【役割】
糖質について知っておきたいことの1つ目は、その役割です。
糖質には1g=4kcalのエネルギーがあり、身体活動の重要なエネルギー源となります。
そのため、肝臓をはじめ、身体活動を直接担う筋肉に、肝グリコーゲンや筋グリコーゲンといった形で貯蔵されます。

肝グリコーゲンは特に血糖値と深い関りがあり、血糖値が下がるとこの肝グリコーゲンが分解され、グルコースとして血液中に放出され血糖値を上げます

筋グリコーゲンを貯蔵する筋肉は、体内最大のグリコーゲンの貯蔵庫になりますが、日常生活をはじめ筋トレなど、身体活動に伴いエネルギーが必要とされるときに使われます
また身体活動などで失われたグリコーゲンは順次血液中から補われます。

また脳のエネルギーはグルコース(血糖)のみのため、集中力を高めたり、きちんと頭を働かせたりするためには、糖質は常に必要最低限は食事によって補給しておきたいですね。

【糖質制限を考える】
基本的には身体活動脳の活動エネルギー源となる糖質ですが、近年この糖質を制限した方が良いという考え方が広まっています。
その背景には過剰に摂り過ぎた糖質は脂質に変えられ体内で蓄えられ、肥満や糖尿病などの生活習慣病の要因になることが明らかになったからです。
また、摂取する糖質の種類によっては、急激に血糖値を上昇させ、上がった血糖値を下げる際にホルモンなどの働きにより、上記のような状態に陥りやすいとされています。

以上のことから、糖質は
◇ ヒトにとって必要な栄養素
◇ 過剰に摂った糖質は脂質として蓄えられる可能性がある
◇ 糖質の種類によっては、血糖値を急激に上昇させ、その血糖値を下げる際にホルモンの働きによって脂質に変えられる可能性がある

ということが出来ます。

さらに、糖質制限に関しては
◇ 必要量の糖質の摂取は基本的には問題にならない
◇ 血糖値を急激に上げない糖質からの摂取が望ましい

となるかなと思います。

つまり、単にすべての糖質を「悪」として、摂らないようにするのではなく、糖質の種類を取捨選択した上での糖質制限が必要だということです。

【低GI食】
最後に、血糖値の急激な上昇を防ぐ糖質について触れておきます。
低GI食といって、糖質の中でも血糖値を緩やかに上昇させてくれる食品があります。
GIとはグリセミックインデックス(Glycemic Index)の略で、食後2時間でどれくらい血糖値が上がるかを示した指標になります。
糖質を摂取に際して、選択肢はこの中から選ぶとよいかなと思います。
【低GI食の例】
玄米、全粒粉パン、そば、春雨、レタス(葉物)、キノコ類、大根、ピーマン、ブロッコリー、ナッツ類、牛乳、ヨーグルト、チーズ、リンゴ、いちご etc.
【中GI食の例】
うどん、パスタ、サツマイモ、サトイモ、パイナップル、バナナ etc.

【過去の栄養に関する記事はこちら】
五大栄養素の基礎知識について詳しくはコチラ☟
トレーニングを成功に導く栄養学 基礎編 その① ~五大栄養素~

たんぱく質について詳しくはこちら☟
トレーニングを成功に導く栄養学 基礎編 その② ~たんぱく質~

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CSCS
髙橋 大輔

飛翔会の整形外科クリニック


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