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ストレングス&コンディショニングコラム

第二期 vol.9「計画性のあるトレーニングを」

2012/10/11

トレーニング



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計画的な
トレーニングで
正しい強化を図る

8月12日まで行われていたロンドンオリンピックでは、様々なドラマが生まれた。思いもかけない選手がメダルを取ったり、メダルを期待されていた選手が敗退したりと思い通りにいかないのがオリンピックだ。

トレーナーの観点で言うと4年に1度のオリンピックに肉体的、精神的にコンディションを100%の状態に持っていくことは至難の業だ。トップアスリートは4年を1つのスパンとして活動しているが、このように大会や目的に向かって期間を分けてトレーニングを進めることを″ピリオダイゼーション〟と言う。例えば個人としてすでに完成していればオリンピックの翌年は静養に充て、そこから徐々に状態を上げる選手も多い。また陸上のように2年おきに世界選手権があれば、そこに合わせて調整していくはずだ。もちろんこれはトップアスリートに限ったことではない。高校年代では多くのスポーツで年に2度の全国大会が開催されるが、その2つを軸としてピークを作っていく。

具体的なピリオダイゼーションの方法については表に詳しいが、トレーニングの量と質において変化を与え続け競技で力を発揮できる肉体を作る。まず最初の段階で行うことは筋肉を肥大させることだ。それに加えて1セット当たりの回数を増やし、筋肉の持久力を付けていくこともこの時期に行う。そこから1回に発揮できる筋力を高めていくように(最大筋力強化)、そしてその筋力をより速く発揮できるように(瞬発力強化)とトレーニングの目的は変化していくのだ。このように金メダルを獲得するためには、その選手に実力があってこそではあるが、選手を支える周りのスタッフの勝利とも言えるのだ。





ストレングスコンディショニングコラムは元男子バレーボール日本代表フィジカルコーチ 大石 博暁を始めとした、
飛翔会グループの経験豊富なスタッフが、
トレーニングについて分りやすく解説します。

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