トップページ > ストレングス&コンディショニングコラム

ストレングス&コンディショニングコラム

第二期 vol.10「継続的なトレーニングを」

2012/10/11

トレーニング




PDF版はコチラ

意識を高く持ち、
自分の体の
メンテナンスを

スポーツに励んだ学生時代も今や昔。急激な体力の衰えや、体型の変化を感じたことのある読者の方も多いのではないだろうか。過剰な栄養の摂取や運動不足、ストレスなどにより糖尿病、肥満、高血圧などの生活習慣病の予備軍は増加傾向にある。それに伴い人々の運動に対する意識は年々高まっている。それを反映してかトレーニングジムなどでは、性別を問わず30代から40代の利用者が急増しているのだ。

今回はまず自宅で簡単にできるセルフチェックを紹介する。これらは現時点での柔軟性、筋力、バランスなどの確認に有効だ。まず長座位体前屈をしている写真①は、両足を前に伸ばし、ひざを曲げないように前屈する。チェック基準としては両手の手のひらがつま先を越えれば合格、両手の指先が足のつま先に触れればまずまず、両手の指先が足のつま先に届かなければトレーニングの余地があるということになる。2つめのイス座り立ちテストは、座った状態から30秒間で両ひざが伸び切るまで立ち上がる動作が何回できるかを測るものだ。30回以上できれば十分で、20回以下であれば下半身の筋力が不足しており強化が必要となる。また、バランスを測るためには、閉眼片足立ちが有効だ。これは両手を腰に置き両目を閉じて片足立ちになるもので、60秒以上できれば合格と言えるだろう。

運動をする上で何よりの問題は、運動を習慣化できないことだ。トレーニングジムに通う、プールで泳ぐということがあっても、これが長続きしないケースが非常に多い。「効果を得るためには継続的に運動を行うことが何よりも大切」と高橋大輔トレーナーは断言する。運動を継続的に行う上で重要なウエイトを占めるのは、いかにモチベーションを維持し続けることができるか。その点においてパーソナルトレーナーは重要な役割を果たす。

写真③、④のようにパーソナルトレーナーのもとで運動を行えば適切な運動姿勢や、1つひとつの動作が持つ意味などをより深く知ることができる。事実、トレーニングジムの利用者の増加とともにパーソナルトレーナーの利用者も増えてきているのだ。

住まいや車など身の回りの物を変えることができても、生きていく上で自分の体を変えることはできない。日常で当たり前のことを当たり前に長く続けるためにも、日々意識を高く持ち自分の体をメンテナンスし続けなければならないのだ。





ストレングスコンディショニングコラムは元男子バレーボール日本代表フィジカルコーチ 大石 博暁を始めとした、
飛翔会グループの経験豊富なスタッフが、
トレーニングについて分りやすく解説します。

飛翔会の整形外科クリニック


スポーツ支援活動実績