院長より
2020年8月の第57回日本リハビリテーション医学会学術集会にて、“当院でのボツリヌス療法における多職種連携の実践”という演題で発表しました。
当院は整形外科クリニックにもかかわらず、福山市北部の医療過疎により脳卒中後の後遺症を抱えた患者さんの来院も多く、こうした患者様に何か出来ることはないかと常に思案しておりました。そこで2018年にボツリヌス療法を開始し、私以外にも友人のリハビリテーション科医・理学療法士・看護師などで患者情報を共有する体制を構築して参りました。その成果が徐々に表れ、当院のボツリヌス療法に対する満足度は高く、継続的に治療を受けている患者様もおられるようになりました。
現在福山市内で年間10例以上のボツリヌス施注している施設はまだ数施設しかありませんが、今ではその1つとなるに至りました。これからも多職種でone teamとなり、脳卒中後の筋肉のつっぱりに対する治療を進めていきたいと思います。
これからも日常診療の傍ら、学会にも積極的に参加し、そこで得た知識や技術を福山市の皆様に還元できるよう頑張っていく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。
ボツリヌス療法施行場面(左):当院ではエコーを使うことでより安全に薬液を狙った筋肉に注入することを心掛けています。
ボツリヌス療法担当チームでのカンファレンス場面(右):定期的に集まることで多職種が顔の見える関係を目指しています。