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お知らせ
2016年度飛翔会アカデミー・TPMS体幹トレーニングセミナーアドバンスコースを開催しました!
スタッフブログ2016/12/03
こんにちは!
飛翔会グループリハ・トレーニング部門教育班の中村雄一です。
11月27日(日)、飛翔会アカデミーよりTPMS体幹トレーニングセミナーのアドバンスコースが開催され、寛田クリニック 理学療法士の畑博之とケアウイング舟入鍼灸接骨院 柔道整復師の新井美由紀が講師を務めました。
午前は畑氏による発達運動学的に基づく体幹機能の成熟理論から基本的な寝返りの方法、また肩や股関節の疾患別に応用する方法をレクチャー頂き、午後は新井氏による仰向けから立位姿勢までの一連の発達肢位をトレーニング目的別に指導いただきました。
発達運動学とは、その言葉通り、人間の発達過程における動きやその機能に着目した学問です。飛翔会グループでは、いわゆる体幹機能向上を目的としたトレーニング指導をする際に、この人間の発達過程に沿った段階的な体幹トレーニングの方法を採用しています。
ではここで質問です。赤ちゃんの持っている筋力と我々大人が持っている筋力はどちらが強いでしょうか?
もちろん、大人である我々の方が強いに決まっていますよね。では、赤ちゃんの発達段階の機能で比べてみるとどうでしょうか。
例えば、赤ちゃんが自分よりも背の高い椅子やソファーによじ登ったり、ベビーベッドから抜け出そうとして冷や冷やすることもありますよね。
では、我々大人が等身大の柵をよじ登ろうとしたり、壁を乗り越えようとした時に、赤ちゃんのように軽々実行できるでしょうか?もちろん可能な人もいると思いますが、ほとんどの人ができないか、できてもかなりしんどいと思います。赤ちゃんは筋力が十分発達していないにも関わらず、難しい動作を意とも簡単に、かつ複数回成し遂げます。また、大人がハイハイを真似しても、すぐに疲れたり、人によっては腰が痛くなることもあり、赤ちゃんのように長い時間続けることは難しいと思います。この筋力や持久力など様々な機能が未熟でありながら我々大人が真似し難い姿勢や動きを遂行できるのはなぜなのでしょうか??
それは、脳に組み込まれているプログラムとそれに基づき発達していく無駄のない機能にあります。
赤ちゃんは生後より誰に教えられるわけでもなく、仰向け姿勢を獲得し、動くものや音の鳴るものに興味を示し始めます。やがて、寝返りをし、斜め座り、四つ這いからハイハイ、気づけば片膝立ちやつかまり立ちをし、生後一年ぐらいで自然に歩き出します。これは脳にその発達過程がプログラムされているからです。
この発達の中で特に重要なことが、どの関節ももっとも適切な位置関係で動かすことができているということです。大人であればデスクワークやスポーツ、普段の何気ない生活の中で、不適切な姿勢や偏った動かし方が習慣化してしまいますが、赤ちゃんにはこういった不適切な習慣はまだ経験がないため、もっとも偏りのない整った動きができている時期なのです。関節が適切な位置で動かすことができるバランスの良い筋肉の状態とそれをコントロールしている脳の機能が合わさり、無駄な緊張が少なく、余計な硬さもない状態で動くことができるからこそ、大人が困難を強いられるような姿勢や動きが、赤ちゃんにとっては簡単に遂行できてしまうと考えられています。
ということは、昔できていた赤ちゃんの動きを、大人になっても真似をして上手く動かせることができれば、再び適切な姿勢や動き方を習得できる可能性があります。
そしてこの理論を応用して発展させてきたトレーニングが、発達運動学に基づく体幹トレーニングとなります。
近年、これらの赤ちゃんの動きをトレーニングに盛り込んでスポーツの現場で成果を出しているアスリートも多く見受けられます。飛翔会グループでは、今後も最新の知見や効果的な運動のエッセンスを取り入れて、日常生活活動から競技スポーツまでサポートできるように日々研鑽・教育に励んでいきたいと思います。
飛翔会グループリハ・トレーニング部門教育班の中村雄一です。
11月27日(日)、飛翔会アカデミーよりTPMS体幹トレーニングセミナーのアドバンスコースが開催され、寛田クリニック 理学療法士の畑博之とケアウイング舟入鍼灸接骨院 柔道整復師の新井美由紀が講師を務めました。
午前は畑氏による発達運動学的に基づく体幹機能の成熟理論から基本的な寝返りの方法、また肩や股関節の疾患別に応用する方法をレクチャー頂き、午後は新井氏による仰向けから立位姿勢までの一連の発達肢位をトレーニング目的別に指導いただきました。
発達運動学とは、その言葉通り、人間の発達過程における動きやその機能に着目した学問です。飛翔会グループでは、いわゆる体幹機能向上を目的としたトレーニング指導をする際に、この人間の発達過程に沿った段階的な体幹トレーニングの方法を採用しています。
ではここで質問です。赤ちゃんの持っている筋力と我々大人が持っている筋力はどちらが強いでしょうか?
もちろん、大人である我々の方が強いに決まっていますよね。では、赤ちゃんの発達段階の機能で比べてみるとどうでしょうか。
例えば、赤ちゃんが自分よりも背の高い椅子やソファーによじ登ったり、ベビーベッドから抜け出そうとして冷や冷やすることもありますよね。
では、我々大人が等身大の柵をよじ登ろうとしたり、壁を乗り越えようとした時に、赤ちゃんのように軽々実行できるでしょうか?もちろん可能な人もいると思いますが、ほとんどの人ができないか、できてもかなりしんどいと思います。赤ちゃんは筋力が十分発達していないにも関わらず、難しい動作を意とも簡単に、かつ複数回成し遂げます。また、大人がハイハイを真似しても、すぐに疲れたり、人によっては腰が痛くなることもあり、赤ちゃんのように長い時間続けることは難しいと思います。この筋力や持久力など様々な機能が未熟でありながら我々大人が真似し難い姿勢や動きを遂行できるのはなぜなのでしょうか??
それは、脳に組み込まれているプログラムとそれに基づき発達していく無駄のない機能にあります。
赤ちゃんは生後より誰に教えられるわけでもなく、仰向け姿勢を獲得し、動くものや音の鳴るものに興味を示し始めます。やがて、寝返りをし、斜め座り、四つ這いからハイハイ、気づけば片膝立ちやつかまり立ちをし、生後一年ぐらいで自然に歩き出します。これは脳にその発達過程がプログラムされているからです。
この発達の中で特に重要なことが、どの関節ももっとも適切な位置関係で動かすことができているということです。大人であればデスクワークやスポーツ、普段の何気ない生活の中で、不適切な姿勢や偏った動かし方が習慣化してしまいますが、赤ちゃんにはこういった不適切な習慣はまだ経験がないため、もっとも偏りのない整った動きができている時期なのです。関節が適切な位置で動かすことができるバランスの良い筋肉の状態とそれをコントロールしている脳の機能が合わさり、無駄な緊張が少なく、余計な硬さもない状態で動くことができるからこそ、大人が困難を強いられるような姿勢や動きが、赤ちゃんにとっては簡単に遂行できてしまうと考えられています。
ということは、昔できていた赤ちゃんの動きを、大人になっても真似をして上手く動かせることができれば、再び適切な姿勢や動き方を習得できる可能性があります。
そしてこの理論を応用して発展させてきたトレーニングが、発達運動学に基づく体幹トレーニングとなります。
近年、これらの赤ちゃんの動きをトレーニングに盛り込んでスポーツの現場で成果を出しているアスリートも多く見受けられます。飛翔会グループでは、今後も最新の知見や効果的な運動のエッセンスを取り入れて、日常生活活動から競技スポーツまでサポートできるように日々研鑽・教育に励んでいきたいと思います。