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№7「トレーニングの原理・原則① ~3つの原理~」

 ストレングス&コンディショニングコラム

2021/02/27

この記事を読まれている方の中にも、どうすれば効率的にトレーニングの効果が出るのだろう?と日々試行錯誤しながらトレーニングに励んでいる方がおられると思います。
そこで重要になってくるのが、基本中の基本であるトレーニングの原理・原則です。
今回から2回に分けて、トレーニングの原理・原則の話をしていきたいと思います。
初回は、トレーニングの原理についてお話していきたいと思います。

トレーニングの原理とは、簡単に言うと、身体に加わる刺激の話だと思ってください。
トレーニングをするということは、自分の身体に関する「何か」を変えたいということですよね。
「何か」とはスタイル(やせたい、細マッチョになりたいなど)、パフォーマンス(速く走る、高く跳ぶなど)、コンディショニング(痛みの改善、弱点の強化)だったりするわけですよね。
その変化を出すために、何らかの形で刺激を入れていくことがトレーニングであり、その刺激に関する考え方が、「トレーニングの原理」になります。

過負荷の原理(オーバーロードの原理)
トレーニングを効果的に行うための刺激の「量」「強さ」に対する考えになってきます。
日常生活や競技の中で身体が受けている以上の刺激の量や強さをトレーニングで与えていく事で効果がでてきます。
例えば、宅配業者など仕事で重たい荷物を運ぶ仕事をしている人が、自分の体重だけの筋力トレーニングを行ったとしても、それほど効果は期待できません。
そのような人はウエイトトレーニングと呼ばれる、ダンベルやバーベルなどの重りを使ったトレーニングでプラスαの負荷を身体にかけることで、トレーニングの効果が出やすくなります。
『刺激の量や強さを意識して、普段以上に身体に刺激を与えていく事が大切!』

特異性の原理
トレーニングで結果を出すための刺激の「種類」「性質」になります。
自分の望む結果に必要な刺激の種類や性質をトレーニングによって入れていく事で効果がでてきます。
例えば、トレーンニングにはランニングや水泳などの有酸素トレーニングと、筋力トレーニングなどの無酸素トレーニングがあります。
疲れにくい体作りをしたいのであれば、酸素を効率よく体内で使うことが出来るようになる有酸素運動をする必要があります。
筋肉をしっかりつけて、身体を大きくしたいのであれば、筋力トレーニングを行うことが近道になります。
『身体に加える刺激の種類や性質によって得られる効果が異なる!』

可逆性の原理
トレーニングで得たものを維持するためには刺激を「継続」して、入れ続けていく必要があるという考え方です。
言い換えると、トレーニングで刺激を入れるのをやめると、身体は元に戻ってしまうということです。
過負荷の原理と特異性の原理によって、最適な刺激を体に入れて希望通りのトレーニング効果を得たとしても、刺激を入れなくなると、その得たものはなくなっていきます。
例えば、よくダイエット(減量)後にリバウンドした(せっかく落とした体重が元に戻る)という話を耳にすることがあると思います。
これは体重を落とすために行ってきた運動や食事などのトレーニングを、目標を達成して中断すると起こりやすいとされています。
また、この可逆性の原理では、身体がトレーニング前の元に戻るスピードは、トレーニングを継続した期間、つまり刺激を入れ続けた期間に比例すると言われています。
つまり、短期間で得られたトレーニングの効果は、トレーニング中断後短期間でなくなってしまいます。
『刺激を継続して入れ続けることで、トレーニングの効果は維持できる!』

3つのトレーニングの原理を意識して、トレーニングを始めてみてはいかがですか?
ケアウイング曙では、個人に合わせたトレーンニングプログラムの作成と指導を行っています。
是非一度お問い合わせください。



健康運動指導士
CSCS
髙橋 大輔

飛翔会の整形外科クリニック


スポーツ支援活動実績