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№22トレーニングを成功に導く栄養学 基礎編 その③ ~脂質にまつわるエトセトラ~
ストレングス&コンディショニングコラム2022/05/07
こんにちは(^^)
ケアウイング曙トレーニングセンター契約トレーナーの髙橋です。
トレーニングの効果を出すために必要な栄養のお話を書いています。
初回は栄養学の基礎として五大栄養素についてまとめてみました
詳しくはコチラ☟
トレーニングを成功に導く栄養学 基礎編 その① ~五大栄養素~
第2回の前回はその五大栄養素の中でも最もトレーニングに関係の深いたんぱく質についてまとめてみました。
詳しくはこちら☟
トレーニングを成功に導く栄養学 基礎編 その② ~たんぱく質~
第3弾として、今回は何かと嫌われ者の脂質につてまとめてみたいと思います
【脂質の役割】
なんだか悪いイメージしかない脂質ですが、体内では意外と多くの働きを担っています。
もっともよく知られている働きが、エネルギーの貯蔵であったり、活動のエネルギー源になったりすることですね。脂質には1gあたり9kcalと、三大栄養素の中で最も効率の良いエネルギー源になります。中性脂肪という形で体内では存在しており、皮下脂肪として蓄えられているのは有名です。皮下脂肪として蓄えられている脂肪は、エネルギーの貯蔵庫としてはもとより、寒い時期に体温の拡散を防いだり、クッションとして臓器を保護してくれたりしています。またこれら脂肪の貯蔵エネルギーが移動するときには、リポ蛋白や遊離脂肪酸として血液中を移動します。リポ蛋白とはコレステロールのことです。
次に、細胞膜を作っています。
詳しく書き始めると、訳が分からなくなるので、詳細は控えますが、細胞膜はリン脂質というリンと脂質の結合したものから構成されています。このほかにも、糖脂質やコレステロールといった脂質が細胞膜を構成しています。細胞膜の40%は脂質でできていると言われています。体内には約60兆個の細胞があるとされており、その表面を覆っているのが、脂質になるわけです。身体にとって重要でないはずがありませんよね。
さらに恒常性維持にも関与するホルモンの中でも、ステロイドホルモンの構成要素になります。ステロイドホルモンには、性ホルモン(男性ホルモンと女性ホルモン)や副腎皮質ホルモンがあり、それらを構成しているのがコレステロールになります。
また脂溶性ビタミンである、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKの構成要素としても重要です。これらのビタミンは体内で様々な働きに欠かせない物質で、脂肪に溶けて体内に吸収されます。個々のビタミンの働きなどは、このシリーズでこれからの記事で書いていきますね。脂溶性ビタミンを効率よく摂取するためにも、脂質の必要量は確保しておきたいです。
脂質の役割として最後に、重要な役割を1つ。
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、体内には生理活性物質と言って、体内の働きを活性化してくれる物質が存在します。代表的な物にはプロスタグランジンやロイコトリエンなどがあります。この生理活性物質の前駆物質として、材料となるのが脂質になります。体の不調には脂質の不足が関わっていた!なんてことが結構あったりしますね。
【不飽和脂肪酸】
様々な種類の脂質がある中で、不飽和脂肪酸は体にとって大切な脂質の一つではないでしょうか。体内で作られないものが多いため、必須脂肪酸とも呼ばれています。不飽和脂肪酸の特徴としては、冷えても固まらない(常温で液体)というのが挙げられます。植物性の油や魚油などがこれに当てはまりますね。
具体的な名前でいうと、植物性の不飽和脂肪酸は、種子などに含まれるものが多い、リノール酸やリノレン酸などが有名です。動物性の魚油では、エイコサペンタエン酸やアラキドン酸などが有名です。不飽和脂肪酸はさらに働きや形によって大きくはω3系とω6系に分類されます。役割としては動脈硬化や血栓を防ぐ、血圧を下げる、LDLコレステロールを減らすなどといったものがあります。なかでもω3系は血中の中性脂肪を減らして血液をサラサラにしてくれると言われ、積極的に摂取することが推奨されています。
しかし、一見体によさそうな不飽和脂肪酸も酸化しやすいという欠点があります。
不飽和脂肪酸は酸化してしまうとその働きが一気に低下してしまいます。そのためいくら体に良いからと言って、過剰に摂取してしまうと、かえってマイナスになってしまいます。やはり何事もバランスが大事ってことですね。
簡単ではありますが、今回は三大栄養素の1つ、脂質の役割を中心にまとめてみました。脂質に関しては、まだまだ奥が深く、今後も少しずつまとめていきたいと思います。
ケアウイング曙では管理栄養士による栄養指導を含めてトータル的に体をサポートしています。
あわせて身体に関するお悩みをどこよりも分かりやすく解決いたします。
気になったらいつでも☟にご連絡ください!
☎ 082-568-6102
ケアウイグ曙トレーニングセンターのホームページはコチラ
ケアウイング曙鍼灸接骨院のホームページはコチラ
健康運動指導士
CSCS
髙橋 大輔
ケアウイング曙トレーニングセンター契約トレーナーの髙橋です。
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第2回の前回はその五大栄養素の中でも最もトレーニングに関係の深いたんぱく質についてまとめてみました。
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トレーニングを成功に導く栄養学 基礎編 その② ~たんぱく質~
第3弾として、今回は何かと嫌われ者の脂質につてまとめてみたいと思います
【脂質の役割】
なんだか悪いイメージしかない脂質ですが、体内では意外と多くの働きを担っています。
もっともよく知られている働きが、エネルギーの貯蔵であったり、活動のエネルギー源になったりすることですね。脂質には1gあたり9kcalと、三大栄養素の中で最も効率の良いエネルギー源になります。中性脂肪という形で体内では存在しており、皮下脂肪として蓄えられているのは有名です。皮下脂肪として蓄えられている脂肪は、エネルギーの貯蔵庫としてはもとより、寒い時期に体温の拡散を防いだり、クッションとして臓器を保護してくれたりしています。またこれら脂肪の貯蔵エネルギーが移動するときには、リポ蛋白や遊離脂肪酸として血液中を移動します。リポ蛋白とはコレステロールのことです。
次に、細胞膜を作っています。
詳しく書き始めると、訳が分からなくなるので、詳細は控えますが、細胞膜はリン脂質というリンと脂質の結合したものから構成されています。このほかにも、糖脂質やコレステロールといった脂質が細胞膜を構成しています。細胞膜の40%は脂質でできていると言われています。体内には約60兆個の細胞があるとされており、その表面を覆っているのが、脂質になるわけです。身体にとって重要でないはずがありませんよね。
さらに恒常性維持にも関与するホルモンの中でも、ステロイドホルモンの構成要素になります。ステロイドホルモンには、性ホルモン(男性ホルモンと女性ホルモン)や副腎皮質ホルモンがあり、それらを構成しているのがコレステロールになります。
また脂溶性ビタミンである、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKの構成要素としても重要です。これらのビタミンは体内で様々な働きに欠かせない物質で、脂肪に溶けて体内に吸収されます。個々のビタミンの働きなどは、このシリーズでこれからの記事で書いていきますね。脂溶性ビタミンを効率よく摂取するためにも、脂質の必要量は確保しておきたいです。
脂質の役割として最後に、重要な役割を1つ。
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、体内には生理活性物質と言って、体内の働きを活性化してくれる物質が存在します。代表的な物にはプロスタグランジンやロイコトリエンなどがあります。この生理活性物質の前駆物質として、材料となるのが脂質になります。体の不調には脂質の不足が関わっていた!なんてことが結構あったりしますね。
【不飽和脂肪酸】
様々な種類の脂質がある中で、不飽和脂肪酸は体にとって大切な脂質の一つではないでしょうか。体内で作られないものが多いため、必須脂肪酸とも呼ばれています。不飽和脂肪酸の特徴としては、冷えても固まらない(常温で液体)というのが挙げられます。植物性の油や魚油などがこれに当てはまりますね。
具体的な名前でいうと、植物性の不飽和脂肪酸は、種子などに含まれるものが多い、リノール酸やリノレン酸などが有名です。動物性の魚油では、エイコサペンタエン酸やアラキドン酸などが有名です。不飽和脂肪酸はさらに働きや形によって大きくはω3系とω6系に分類されます。役割としては動脈硬化や血栓を防ぐ、血圧を下げる、LDLコレステロールを減らすなどといったものがあります。なかでもω3系は血中の中性脂肪を減らして血液をサラサラにしてくれると言われ、積極的に摂取することが推奨されています。
しかし、一見体によさそうな不飽和脂肪酸も酸化しやすいという欠点があります。
不飽和脂肪酸は酸化してしまうとその働きが一気に低下してしまいます。そのためいくら体に良いからと言って、過剰に摂取してしまうと、かえってマイナスになってしまいます。やはり何事もバランスが大事ってことですね。
簡単ではありますが、今回は三大栄養素の1つ、脂質の役割を中心にまとめてみました。脂質に関しては、まだまだ奥が深く、今後も少しずつまとめていきたいと思います。
ケアウイング曙では管理栄養士による栄養指導を含めてトータル的に体をサポートしています。
あわせて身体に関するお悩みをどこよりも分かりやすく解決いたします。
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