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№24トレーニングを成功に導く栄養学 基礎編 その⑤ ~生命に不可欠なビタミン~

 ストレングス&コンディショニングコラム

2022/06/25

こんにちは(^^)
ケアウイング曙トレーニングセンター契約トレーナーの髙橋です。
トレーニングの効果を出すために必要な栄養のお話を書いています。

ここまでは五大栄養素の中でもエネルギー源となる三大栄養素について書いてきました。
今回からは、体の機能を維持したり、体の材料となったりと、その量は微量ながら、重要な役割を果たしている微量栄養素をまとめていきます。

まずはビタミンについてまとめていきたいと思います。

ビタミン(vitamin)の由来はラテン語で生命を意味する「vita」と有効成分を意味する「Amine」からきているとされています。
その役割は大きく2つあり、1つはエネルギーを作り出すサポートをしていて、もう1つは健康な身体を維持することになります。
どちらも体の調節を行うのに必要不可欠な役割になります。

【ビタミンの分類】
ビタミンは水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンの2つに分類されます。
文字通りそれぞれ水に溶けるビタミンと脂に溶けるビタミンです。
水溶性ビタミンは摂り過ぎても尿として排泄されるため、摂り過ぎはそこまで気にすることはないと言われています。
反対に脂溶性ビタミンは摂り過ぎると体内に蓄積されるため、摂り過ぎに注意と言われています。
しかしながら、現代の食生活から考えると、摂り過ぎを気にするよりも摂取不足を注意した方が良いと考えられています。

【水溶性ビタミン】
水溶性ビタミンにはビタミンB群とビタミンCがあります。

ビタミンB群は主に三大栄養素(糖質、タンパク質、脂質)の代謝に関係しています。
たとえば、ビタミンB1は糖質からエネルギーを作り出すサポートをしていたり、B2は脂質の代謝、B6はタンパク質の代謝に関係していたりします。
少し変わったところで、ビタミンB12や葉酸は赤血球の生成など造血に関係しています。

エネルギー生成のサポートや赤血球の生成などトレーニングを行う上でも重要な栄養素ですね。

ビタミンCはビタミンA、Eと一緒に働いて、抗酸化作用があると言われています。
ヒトの身体は酸素を使って働いています。
その酸素が時として悪さをして身体を傷つけてしまうことがあります。
それを防いでくれるのがこのビタミンCになります。

また抗ストレスビタミンとも知られており、ストレスが増えるとその必要量も増加します。
トレーニングなど身体で使われる酸素が増えたり、ストレスが増えたりするとその所要量も増やす必要がある栄養素です。

【脂溶性ビタミン】
脂溶性ビタミンにはビタミンA、D、E、Kがあります。

この中で特にトレーニングとかかわりの深いのはビタミンA、D、Eになります。
ビタミンAとEは先ほども書きましたが、ビタミンCと一緒に働き、抗酸化作用があるとされています。
つまりトレーニングなどで生じる活性酸素を対処してくれる働きがあります。

ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨を強くするのに必要なビタミンとして知られていますが、最近では筋力増強にも関係していることが分かってきました。
必須アミノ酸のリジンと一緒になって、効果的な筋力の増強が行えるとされています。

以上特にトレーニングと関係のあるビタミンについて簡単に触れましたが、基本的には全てのビタミンを過不足なく摂取することで、健康は維持されます。
意識的に野菜や果物などを摂取してビタミンの補給に気を配っておきたいですね。

【過去の栄養に関する記事はこちら】
五大栄養素の基礎知識について詳しくはコチラ☟
トレーニングを成功に導く栄養学 基礎編 その① ~五大栄養素~

たんぱく質について詳しくはこちら☟
トレーニングを成功に導く栄養学 基礎編 その② ~たんぱく質~

脂質についてはコチラ☟
"トレーニングを成功に導く栄養学 基礎編 その③ ~脂質にまつわるエトセトラ~

糖質についてはコチラ☟
トレーニングを成功に導く栄養学 基礎編 その④ ~糖質について知っておきたいこと~

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