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№25トレーニングを成功に導く栄養学 基礎編 その⑥ ~ミネラル~

 ストレングス&コンディショニングコラム

2022/07/20

こんにちは(^^)
ケアウイング曙トレーニングセンター契約トレーナーの髙橋です。
トレーニングの効果を出すために必要な栄養のお話を書いています。

ここまでは五大栄養素の中でもエネルギー源となる三大栄養素について書いてきました。
前回のビタミンに引き続き、体の機能を維持したり、体の材料となったりと、その量は微量ながら、重要な役割を果たしている微量栄養素についてまとめていきます。

今回はもう一つの微量栄養素であるミネラルについてまとめていきたいと思います。

【ミネラルの役割】
ミネラルは微量栄養素と言っても、その役割は多岐にわたり、人の身体にとって重要な栄養素です。
基本的には「体の材料」になるものと、「身体の調整」をしてくれるものの大きく2つにあります。
これら2つの役割を通して、身体の内部環境の恒常性維持に関わっています。
体の材料となるミネラルの代表的なものには、骨の材料となるカルシウムや赤血球の材料となる鉄、そしてホルモンの材料となる亜鉛などがあります。
身体の調整をしてくれるミネラルには、筋肉の収縮に関係するカルシウムや反対に弛緩に関係するマグネシウムがあります。
また細胞内液に豊富なカリウムと細胞外液に豊富なナトリウムの調整であるナトリウムポンプによる神経伝達や細胞の浸透圧の調整などもあります。

【トレーニング時に重要になるミネラル】
まず筋肉の収縮と弛緩に関係しているカルシウムマグネシウムは重要なミネラルです。
カルシウムは骨粗しょう症の予防なども踏まえて、その必要性が様々な分野から言われていますが、同時にマグネシウムを摂取することで、筋肉の働きがスムーズになります。

また筋肉の収縮に加え、神経伝達にも関係しているカリウムナトリウムも必要量を摂取しておきたいミネラルです。
マグネシウムやカリウムなどは発汗量の増えるトレーニング時には汗と一緒に排泄されるため、トレーニング前やトレーニング中にも補充するのも一つです。

さらに成長ホルモンの材料となる亜鉛は日ごろからの摂取に加えて、トレーニング時には必要量が増えるため、意識して摂取したいミネラルです。
亜鉛も汗と一緒に排泄されやすく、また日本人の食生活では不足しやすい栄養素とされており、サプリメントなどの活用は考えても良いと思います。

有酸素系のトレーニングをされる方は、酸素を運ぶ赤血球が多く使われます。
そのため、意識的に鉄の摂取を増やさない限り、赤血球の材料となるの不足は必至です。

女性のアスリートやトレーニング愛好家の方は、生理などの関係で、鉄の不足やカルシウムなどは積極的に摂取量を増やしていきたいミネラルになります。

以上、簡単ですが6回にわたってトレーニングに関する基本的な栄養のお話をまとめていきました。
詳しい食材や摂取量など、ご興味のある方は是非ご相談いただければと思います。

【過去の栄養に関する記事はこちら】
五大栄養素の基礎知識について詳しくはコチラ☟
トレーニングを成功に導く栄養学 基礎編 その① ~五大栄養素~

たんぱく質について詳しくはこちら☟
トレーニングを成功に導く栄養学 基礎編 その② ~たんぱく質~

脂質についてはコチラ☟
"トレーニングを成功に導く栄養学 基礎編 その③ ~脂質にまつわるエトセトラ~

糖質についてはコチラ☟
トレーニングを成功に導く栄養学 基礎編 その④ ~糖質について知っておきたいこと~

ビタミンについては☟
トレーニングを成功に導く栄養学 基礎編 その⑤ ~生命に不可欠なビタミン~

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