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【蔵本達也のドイツ社会人留学リポート】Vol.9 ドイツのビザ事情
スタッフブログ2023/06/22
Guten Tag!
ドイツはかなり暑くなってきました。湿度は高くありませんが、紫外線が強いのがヨーロッパの 特徴だと感じます。
最近はドイツ国内を移動することが多く、ICEという日本でいう新幹線を使うのですが、Fahrt fällt aus (旅行キャンセル)といって電車がなくなることが多くあります。 (なくなる!!??日本では考えられませんよね。)そのため最悪の場合、目的地に辿り着かなかったり、大幅に遅れてしまうことも日常茶飯事です。時間厳守の日本人にとって、この現実には本当にいつも悩まされています。これも含めドイツの文化ですので、受け入れていくしかありません。
5.31本日は、フランクフルトに行ってきました。1ヶ月半か2ヶ月に一度、日本人でドイツの理学療法士とオステオパシーの資格を持っている、石川先生のところに行っています。そこで、オステオパシーの考え方、評価、治療テクニックを石川先生からご指導して頂いています。石川先生の治療院に行くのは2回目ですが、今回から本格的に教えて頂いております。本日は仙骨の評価と治療テクニック、骨盤底筋の触診と治療テクニック、扁平足に対してのエクササイズなど多くを学びました。石川先生のオステオパシーに関しても近々詳しくブログで紹介していこうと思います。
さて今回ですが、ドイツで生活していく上で必ず必要となるビザに関して説明していこうと思います。まずはドイツのビザの種類について簡単に紹介させていただき、その中でも私が申請した 「就労ビザ」と前回Vol.8で紹介した鍼灸師の翔太さんが申請した「フリーランスビザ」について詳しく説明していこうと思います。まずドイツのビザの種類を簡単に紹介していきます。
◆ドイツのビザの種類と申請時に必要な書類と条件
○観光ビザ
・入国して3ヶ月以内の滞在はビザ不要
○語学学生ビザ ※ドイツ渡独当初はこのビザを取得しました。
・就労はできない。(収入を得ることができない)
・年齢制限なし。
・必要書類
①所定の語学学校の授業数のコース証明書
②ドイツの保険加入証明書
③住民登録書
④パスポート
⑤経済力証明書(閉鎖口座の開設)
・最長1年のビザを取得。※期間延長の申請も可能 。
○大学入学準備ビザ
・大学入学を目的としたドイツでの準備期間に支給される。
・年齢制限なし。
・就労は可能だが、上限あり。(ミニジョブと呼ばれ月々450€まで稼いでok)
・最長2年のビザを取得可能。
・必要書類
①住民登録書
②パスポート
③ 所定の語学学校の授業数のコース証明書
④ ドイツの保険加入証明書
⑤ 経済力証明書(閉鎖口座の開設)
○ワーキングホリデービザ
・年齢制限あり(申請時18-30歳)
・最長1年間の滞在許可
・一生涯に一回のみ
・経済力証明は日本の預金口座で可能(2000ユーロ/約30万円弱~)
・就労(ミニジョブ)や語学研修含め、多目的な滞在が可能
・必要書類
①パスポート
②預金口座証明書(日本の)
その他に私が申請している就労ビザや、翔太さんが申請しているフリーランスビザなどがありま す。代表的なビザは上記となりますが探せばもう少しあるかもしれません。
続いて、翔太さんが取得中のフリーランスのビザについて簡単に説明します。フリーランスで働くということは、企業に属さず個人の技能を使い、生計を立てる働き方のことをいいます。色々な分野でのフリーランスの申請ができますが、現在は昔よりも取得が難しくなっているみたいです。また同じ時期に全く同じタイトルでビザ申請に行っても、1人はビザが貰えてもう1人は却下されたなんてことは珍しくないようです。担当の人によっていうことはバラバラで、ビザが貰える基準もバラバラです。この部分は何年経っても改善されないそうです。 翔太さんが思う、フリーランスビザのメリットとデメリット、取得をする上でのポイントは以下の通りです。
◆メリット
・各国色々なサッカー選手をみることができる。
・時間の調節が自由にでき、動ける環境で働ける。
・自宅でも仕 事ができる。
・稼げば稼いだだけ、収入になる。
・チームに入って活動もできる。(時間の調節が可能なため。)
◆デメリット
・ビザの取得が難しい。(弁護士必要)
・1年、1年、1年半、1年半と常に更新手続きが必要で、継続が難しい。
・経営を右肩上がりにしていかないといけない。
・高い税金を納めていないといけない。
・保険が高い。
・固定給がない分不安定。
★フリーランス取る上でポイント
・初期費用はだいたい100万円以上。(必要費用は生活費と弁護士費用。) ビザが貰えるまでだいたい1年から1年半かかる。(現在はロシアウクライナ問題でビザの手続き が遅れている。)それまでの生活費。
・弁護士費用2000€~5000€
・語学学校 B1まで通ってた証明が必要
翔太さんは、1人で仕事をしたいと考えて、また自分で時間の管理が行え、色々なサッカー選手をみながら、空き時間でサッカーチームの帯同を行うことができる点でフリーランスのビザを取得したそうです。また将来誰かを雇いたいと思う方や、インターンを受け入れたいと思う方は、フリーランスではなく、会社を作る方法が良いと言っていました。
最後に私が取得中の就労ビザですが、このビザも現在は取得に時間がかかっています。
手続きに はまず居住許可証を取得したら、従業員は就労許可を申請できます。申請する際には確定済みの 労働契約書が必要です。
就労許可証の有効期限は通常1年ですが更新可能です。高度なスキルを持つ従業員は、数年間有効な許可証も取得できるといった内容です。
また基本的には会社側が全て 指示を出してくれて、必要書類が集まればやってくれます。しかし会社側から採用を貰わない限り就労ビザを取得することができません。
そのため飲食以外で就労ビザを取ろうと思ったら、ドイ ツに来てすぐに!というのはほとんど不可能です。就労ビザのメリットは固定給があるという点です。生活を安定させるためには必須です。
私の場合は固定給+歩合給もつけてもらっています。デメリットは時間の管理ができないことです。基本的にはフルタイムでの仕事となりますが、今後オーナーと話をして、業務時間を活用しサッカーのチームの帯同に行きたいと考えています。ここは条件交渉次第で変えることができます。4月にデュッセルドルフに引っ越してきたので、以前まで所属していたフォルトゥナ・ケルンは辞めて、現在はチームを探している状態です。
このようにビザ取得には色々な問題が生じてきます。よく考え、色々な人に相談し、早めの行動 をしましょう。
それではSchönen Tag noch!
デュッセルドルフで活躍する鍼灸師の窪川翔太さん
ドイツはかなり暑くなってきました。湿度は高くありませんが、紫外線が強いのがヨーロッパの 特徴だと感じます。
最近はドイツ国内を移動することが多く、ICEという日本でいう新幹線を使うのですが、Fahrt fällt aus (旅行キャンセル)といって電車がなくなることが多くあります。 (なくなる!!??日本では考えられませんよね。)そのため最悪の場合、目的地に辿り着かなかったり、大幅に遅れてしまうことも日常茶飯事です。時間厳守の日本人にとって、この現実には本当にいつも悩まされています。これも含めドイツの文化ですので、受け入れていくしかありません。
5.31本日は、フランクフルトに行ってきました。1ヶ月半か2ヶ月に一度、日本人でドイツの理学療法士とオステオパシーの資格を持っている、石川先生のところに行っています。そこで、オステオパシーの考え方、評価、治療テクニックを石川先生からご指導して頂いています。石川先生の治療院に行くのは2回目ですが、今回から本格的に教えて頂いております。本日は仙骨の評価と治療テクニック、骨盤底筋の触診と治療テクニック、扁平足に対してのエクササイズなど多くを学びました。石川先生のオステオパシーに関しても近々詳しくブログで紹介していこうと思います。
さて今回ですが、ドイツで生活していく上で必ず必要となるビザに関して説明していこうと思います。まずはドイツのビザの種類について簡単に紹介させていただき、その中でも私が申請した 「就労ビザ」と前回Vol.8で紹介した鍼灸師の翔太さんが申請した「フリーランスビザ」について詳しく説明していこうと思います。まずドイツのビザの種類を簡単に紹介していきます。
◆ドイツのビザの種類と申請時に必要な書類と条件
○観光ビザ
・入国して3ヶ月以内の滞在はビザ不要
○語学学生ビザ ※ドイツ渡独当初はこのビザを取得しました。
・就労はできない。(収入を得ることができない)
・年齢制限なし。
・必要書類
①所定の語学学校の授業数のコース証明書
②ドイツの保険加入証明書
③住民登録書
④パスポート
⑤経済力証明書(閉鎖口座の開設)
・最長1年のビザを取得。※期間延長の申請も可能 。
○大学入学準備ビザ
・大学入学を目的としたドイツでの準備期間に支給される。
・年齢制限なし。
・就労は可能だが、上限あり。(ミニジョブと呼ばれ月々450€まで稼いでok)
・最長2年のビザを取得可能。
・必要書類
①住民登録書
②パスポート
③ 所定の語学学校の授業数のコース証明書
④ ドイツの保険加入証明書
⑤ 経済力証明書(閉鎖口座の開設)
○ワーキングホリデービザ
・年齢制限あり(申請時18-30歳)
・最長1年間の滞在許可
・一生涯に一回のみ
・経済力証明は日本の預金口座で可能(2000ユーロ/約30万円弱~)
・就労(ミニジョブ)や語学研修含め、多目的な滞在が可能
・必要書類
①パスポート
②預金口座証明書(日本の)
その他に私が申請している就労ビザや、翔太さんが申請しているフリーランスビザなどがありま す。代表的なビザは上記となりますが探せばもう少しあるかもしれません。
続いて、翔太さんが取得中のフリーランスのビザについて簡単に説明します。フリーランスで働くということは、企業に属さず個人の技能を使い、生計を立てる働き方のことをいいます。色々な分野でのフリーランスの申請ができますが、現在は昔よりも取得が難しくなっているみたいです。また同じ時期に全く同じタイトルでビザ申請に行っても、1人はビザが貰えてもう1人は却下されたなんてことは珍しくないようです。担当の人によっていうことはバラバラで、ビザが貰える基準もバラバラです。この部分は何年経っても改善されないそうです。 翔太さんが思う、フリーランスビザのメリットとデメリット、取得をする上でのポイントは以下の通りです。
◆メリット
・各国色々なサッカー選手をみることができる。
・時間の調節が自由にでき、動ける環境で働ける。
・自宅でも仕 事ができる。
・稼げば稼いだだけ、収入になる。
・チームに入って活動もできる。(時間の調節が可能なため。)
◆デメリット
・ビザの取得が難しい。(弁護士必要)
・1年、1年、1年半、1年半と常に更新手続きが必要で、継続が難しい。
・経営を右肩上がりにしていかないといけない。
・高い税金を納めていないといけない。
・保険が高い。
・固定給がない分不安定。
★フリーランス取る上でポイント
・初期費用はだいたい100万円以上。(必要費用は生活費と弁護士費用。) ビザが貰えるまでだいたい1年から1年半かかる。(現在はロシアウクライナ問題でビザの手続き が遅れている。)それまでの生活費。
・弁護士費用2000€~5000€
・語学学校 B1まで通ってた証明が必要
翔太さんは、1人で仕事をしたいと考えて、また自分で時間の管理が行え、色々なサッカー選手をみながら、空き時間でサッカーチームの帯同を行うことができる点でフリーランスのビザを取得したそうです。また将来誰かを雇いたいと思う方や、インターンを受け入れたいと思う方は、フリーランスではなく、会社を作る方法が良いと言っていました。
最後に私が取得中の就労ビザですが、このビザも現在は取得に時間がかかっています。
手続きに はまず居住許可証を取得したら、従業員は就労許可を申請できます。申請する際には確定済みの 労働契約書が必要です。
就労許可証の有効期限は通常1年ですが更新可能です。高度なスキルを持つ従業員は、数年間有効な許可証も取得できるといった内容です。
また基本的には会社側が全て 指示を出してくれて、必要書類が集まればやってくれます。しかし会社側から採用を貰わない限り就労ビザを取得することができません。
そのため飲食以外で就労ビザを取ろうと思ったら、ドイ ツに来てすぐに!というのはほとんど不可能です。就労ビザのメリットは固定給があるという点です。生活を安定させるためには必須です。
私の場合は固定給+歩合給もつけてもらっています。デメリットは時間の管理ができないことです。基本的にはフルタイムでの仕事となりますが、今後オーナーと話をして、業務時間を活用しサッカーのチームの帯同に行きたいと考えています。ここは条件交渉次第で変えることができます。4月にデュッセルドルフに引っ越してきたので、以前まで所属していたフォルトゥナ・ケルンは辞めて、現在はチームを探している状態です。
このようにビザ取得には色々な問題が生じてきます。よく考え、色々な人に相談し、早めの行動 をしましょう。
それではSchönen Tag noch!
デュッセルドルフで活躍する鍼灸師の窪川翔太さん