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お知らせ
【蔵本達也のドイツ社会人留学リポート】Vol.26 EU-JAPAN ヨーロッパ大会に帯同
スタッフブログ2024/11/27
皆さんこんにちは!
ドイツではクリスマスマーケットの季節がやって参りました。今週から開催される地域も多く、今年も行こうと思っています。毎年クリスマスマーケットのGlühwein (ホットワイン)のマグカップを集めていますが、今年も各クリスマスマーケットのマグカップを集めようと思います。結構オシャレで個人的には気に入っています。
さて、早速本題に入りますが、今回は先月オランダで行われたEU-JAPAN ヨーロッパ大会にコーチ兼理学療法士として帯同したので、その事について書きたいと思います。ありがたいことに今回で3度目の参加となりました。1回目はオランダ、2回目はスペイン、そして今年は再びオランダで開催される大会に参加しました。大会にはヨーロッパに住む日本人選手(U-10.U-12)を選抜し、EU-JAPAN選抜として多くの子ども達が国際大会に出場します!選考基準は毎年同様ですが、夏に行われる日本人の少年サッカー大会(EURO-J)の大会優秀選手が対象となっております。
毎年チームに色がありますが、今年は去年選ばれていた選手も多く参加していました。新しく参加する選手も日本人のサッカーチームだけでなく、現地のサッカーチームでも活動している選手が多く、技術やサッカーIQが高い子達ばかりで、今回は良い結果が期待できました。前回大会のスペインに比べて大会の規模は大きくありませんが、まだ優勝したことがなかったので今回は優勝を目標に大会に臨みました。
今回の私の役割は、U-12カテゴリーを中心に怪我の対処や身体のケア、試合前のテーピング、ウォーミングアップとクールダウンなどといった理学療法士としての仕事と、コーチとして今までの選手経験を活かし、選手への細かい個人的なアドバイスや監督のサポートをしました。今回も色んな選手のケアやテーピングを巻く機会が多く、今後に繋がるテーピングの巻き方やトレーニング方法、ケアの仕方なども選手に伝えました。テーピングも子どもたちが巻いていましたが、巻き直してあげると感動してくれたので、ちゃんと伝えられて良かったなと思いました。その後は保護者の方も交えて簡単なテーピングの巻き方講座などを実施しました。少しでも今後の手助けになれたらいいなと思います。巻き方一つでプレーの質が変わってくるので、テンションのかけ方やテープの意味や走行なども考えながらいつも巻くことを心がけています。
今回の大会ですが、1日のタフな大会スケジュールでU-12は見事優勝することができました。どの選手も素晴らしい活躍を見せてくれ、内容も結果もとても良かったです。1試合毎にチームがまとまっていく、そして選手一人ひとりがアドバイスに対してプレーや結果で表現してくれていたので、見ていてとても頼もしかったです。この年代はとても伸び代があるなといつも感じさせてもらってます。その為楽しむことは1番ですが、いかに的確な答えを教えるのではなく、ヒントを教えて選手自らが答えを探し出すことのお手伝いができるか。難しいですが、ミーティングなども選手間でコミュニケーションを取ってもらっていました。自ら考えてそして行動に移す。失敗したら、「なぜそうなったのか」を考えてまた試行錯誤する。この年代から考えさせる力は必要だなと思いました。
試合の後はホテルで祝勝会も開かれ、選手や保護者の方にも多くのことを伝えました。今回伝えた内容は、「頑張るのは当たり前。プラスアルファで人の倍何かできるか。」
これは大人になった自分にもいつも言い聞かせています。私自身の経験で、中学の時は名門チームに所属していました。周りは年代別の日本代表選手達が多く、その選手たちとポジションを争わなければいけない立場でした。レギュラーとして出ていた時もあれば、ベンチの時もありました。そこでやっていたのは、練習中にいつも手を抜かない、トラップの置き所の数十センチを意識する、パスにメッセージを込める、パスワークの時は首を振る、対人では負けないようにする、練習の意図を理解する。当たり前の事を毎日100%で人よりもやっていました。人と同じ練習をしていても結果は変わらない。人と違うことや、人の何倍も努力してカバーする事の大切さ、そしてライバルが年代別の日本代表でも臆することなく立ち向かうメンタリティ、諦めない心を伝えました。また理学療法士としては、サッカーだけでなく、体幹トレーニングの大切さや怪我の予防やケア、食事の大切さを伝えました。保護者の方や選手達の心に響き、今後の人生やサッカー生活の役に立ってもらえると嬉しいです。しかし、いつも思いますが優勝(1番)は嬉しいです。このような経験をさせてもらったスタッフの方や保護者の方達、選手には感謝の気持ちでいっぱいです。今後も色んなスポーツの活動を通して、多くの方と繋がれるように頑張ります。