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整形外科・内科疾患について

肩関節周囲炎

2011/08/19

肩関節周囲炎は、肩関節疾患の中で一番外来で診察する機会の多い疾患です。
一般では「五十肩」と呼ばれ、40代、50代に発症し、ほっといてもしばらくしたら治ると言われていますが、以外に治癒までに時間を要することがあります。

病態は、肩関節周囲の組織の変性や炎症であり時間の経過とともに疼痛、運動制限を生じます。症状が進む過程で肩峰下滑液包という袋が癒着したり、腱板とうい腱が損傷したり、肩峰という肩甲骨の一部に骨の棘が出現したりします。

症状
症状は、最初、肩関節を動かすと痛みが出現し腕を挙げたり回したりすることが難しくなります。その後、痛みにより関節を動かないでいると、関節可動域に制限が出現し、無理に動かそうとすると痛みが出現するという悪循環が生じてきます。最後には、夜寝ていても痛みによって眼がさめたり、顔を洗おうとしても手が顔まで届かない、髪をとこうとしても頭までくしが届かないといった肩関節が凍ってしまったような状態になります。このような状態を「凍結肩」といいます。  

治療
治療は、痛みを和らげ肩関節を動かす可動域訓練が基本です。痛みを和らげる方法として関節を暖めたり、痛みの強い時は消炎鎮痛剤の内服や関節内注射を行ないます。 可動域訓練については、立位での訓練を行なうと、重力に逆らわなくてはいけないので痛みを伴いやすいので避けるべきです。前かがみになって腕を振り子のように動かす「振り子運動」や仰向けに横たわって腕を挙げる運動が良いでしょう。 痛みがあると筋肉が緊張し硬くなり可動域訓練の妨げにまるので、できるだけ早期に痛みを取り除いて可動域訓練を行なえるようにすることが重要です。

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