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お知らせ
【蔵本達也のドイツ社会人留学リポート】Vol.28 ベルギーの少年サッカー大会に帯同
スタッフブログ2025/01/22
皆さんこんにちは。私は、新年を迎える前に、2年ぶりに日本に帰国しました。日本での滞在中、何よりも嬉しかったのは、たくさんの大切な人たちに会えたことです。久しぶりに両親の元気な姿を見て、家族でゆっくりと過ごす時間がとても貴重に感じました。また、昔からの友人たちとも再会し、変わらない笑顔や新たな話題に花を咲かせながら、たくさんの楽しい時間を共有しました。さらに、前職でお世話になった方々にもお会いする機会があり、過去の経験が今の自分にどれだけ影響を与えているのかを改めて実感しました。このような「再会のひととき」が、日本での滞在をより一層素晴らしいものにしてくれました。
そして日本の「生活の豊かさ」も改めて感じました。四季が感じられる気候や、バラエティ豊かで美味しい食べ物、そしてそれが驚くほど手頃な価格で手に入るということ。ドイツにも素晴らしい面はたくさんありますが、日本の繊細で心配りのある食文化や暮らしの豊かさはやはり特別です。このように、普段忘れがちな日本の良さを改めて実感できた帰国でした。
日本での素晴らしい日々を経て、またドイツでの日常が始まりました。新しい年を迎え、これからどんな1年になるのか楽しみにしています。そして、そのスタートとして特に待ち遠しかったのが、1月19日にベルギーのブリュッセルで開催される日本人少年サッカー大会です。私は、その大会にコーチとして帯同しました。今回で3回目の帯同となり、私自身もこの大会に携わることの意味や、子どもたちの成長をより深く感じることができた特別な経験となりました。初めて参加した時は、子どもたちとどのように関わり、どのようにサポートすべきか試行錯誤の連続でした。しかし、回を重ねるごとに選手たちとの信頼関係が深まり、彼らの純粋な情熱や努力を身近に感じることができるようになりました。
私は今回、1年生と2年生のチームを担当しました。まだ幼さの残る彼らですが、練習の中で見せるひたむきな努力や試合中の一生懸命なプレーは、感動を与えてくれます。そして何よりも驚いたのは、試合ごとに成長していく姿です。最初は緊張のせいか動きが硬く、思うように連携が取れない場面もありましたが、試合を重ねるごとに彼らのチームワークが磨かれ、自信を持ってプレーする姿が見られるようになりました。
大会結果としては、全12チーム中3位という素晴らしい成績を収めることができました。特に準決勝では、最後まで諦めずに戦い抜く彼らの姿に胸を打たれました。惜しくも優勝には手が届きませんでしたが、子どもたちが全力を尽くし、試合後にはお互いを称え合う姿を見て、「結果以上に大切なものを彼らは掴んだのだ」と感じました。また、今回の大会で印象的だったのは、選手たちが互いにサポートし合う姿勢です。試合中にミスをしてしまった選手を励ましたり、ゴールを決めた仲間に対し、全力で喜んだりと、スポーツを通じて育まれる友情や絆が随所に見られました。このような姿勢は、プレーの技術以上に将来の彼らにとって大きな財産となるはずです。
コーチとして彼らを支える立場にいる私も、この大会を通じて多くのことを学びました。子どもたちと接する中で、時には難しい決断を迫られることもありますが、彼らの成長を後押しできるよう努めることにやりがいを感じています。特に、彼らの真剣な表情や楽しそうな笑顔を見ると、「この活動に関われることは本当に幸せだ」と思わずにはいられません。
今後も彼らの成長を見守りながら、コーチ・理学療法士として何ができるのかを常に考え、より良い指導を目指していきたいと思います。この大会で得た経験を次に活かし、また来年の大会でも彼らと共に新たな挑戦ができる日を楽しみにしています。また他チームは怪我の報告があり、一件対応する機会はありましたが、その他私が対応していたチームでは怪我等なく大会を終えることができて本当に良かったです。